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カニ缶に入っている半透明の薄い紙は何の為?カニ肉の変質を防ぐために必要だった!

カニ缶

昨日カニ缶を食べました。

 

カニ缶は高いのでなかなか食べることは無いのですが、お歳暮でいただいた缶詰セットにカニ缶がありましたので、美味しくいただきました。

 

 

カニ缶を食べるときに思ったのですが、缶詰のフタを開けるとカニ缶の肉が半透明の薄い紙で包まれていました。

 

 

他の缶詰では薄い紙で包まれているということは無いのに、何故カニ缶は半透明の薄い紙で包まれているのでしょうか?

 

 

調べてみると、この半透明の薄い紙は「酸性パーチ」というもので、カニ肉と缶の成分の化学変化を防ぐために使われているということがわかりました。

 

カニ肉が金属に長い間触れていると、「ストラバイド現象」という化学変化を起こしてガラス上の小片ができるのです。

 

「酸性パーチ」はこの「ストラバイド現象」がおこるのを防止しているのですが、完全に化学変化を防ぐことはできない様です。

 

そういえばカニ缶を食べている時、カニ肉に硬いものが入っていたことがありますが、これが、「ストラバイド現象」で出来たガラスの小片であったかもしれませんね。

 

でもこのガラス上の小片には毒性は無く、取り除けば大丈夫なので安心しました。

 

「酸性パーチ」には耐油性・耐水性があって、この紙はバターやビスケットなどの食品包装に使われているのと同じです。

 

 

「ストラバイド現象」でガラス状の小片ができることだけでなく、カニ肉から出てきたイオウと缶の成分である鉄が反応すると黒い色になります。

 

カニ肉の表面に黒いぶつぶつしたごまの様な点々が、できているのを見たことがありますが、これが、カニ肉のイオウと缶の鉄が反応してできたものだったのですね。

 

この黒く変色するのはカニ肉だけでなく、他の甲殻類でも同じなので、日本農林規格でも、「甲殻類の水煮缶詰では内容物を酸性パーチの様な硫酸紙で包んであること」と定義されている様です。

 

 

イオウが出るのは甲殻類だけでなく、肉や魚からの出るので同じ様に缶と反応して黒くなるのですが、元々の色が濃い色をしてて、黒く変性しても目立たないので、特に「酸性パーチ」の様な半透明の薄い紙を使わなくてもいいのですね。

 

 

カニ肉の様に白い色をしたものには、「酸性パーチ」の様な半透明の薄い紙が使われています。

 

そいうえばホタテ缶も半透明の薄い紙が使われていた気がします。

 

 

「酸性パーチ」という半透明の薄い紙が使われるのはこういった理由からだったのですね。

 

 

「酸性パーチ」の様な半透明の薄い紙が使われている缶詰は、割と高級食材が多いので、普段お目にかかることは少ないですね~。

 

 

毎日カニ缶が食べれる様になりたいものですね。(^_^)