ガソリンはいつも満タンにしておくのがいいか?それともこまめに給油するのがいいか?どちらがオススメか!
平成も今日で終わり、明日から令和ですね。
明日からの令和になって、天候も少し回復してくるでしょうから、連休を利用して行楽に出かける方も多いのではないでしょうか?
車で出かけるとき、遠出になるなら、出かける前にガソリンを満タンにしますよね。
では、普段はどうしていますか?
ガソリンは少ないほうが燃費は良くなる?
普段のガソリンの入れ方としては、いつも満タンに入れる人と、満タンにはしないで半分くらいずつしか入れない人がいると思います。
あなたはどちらでしょうか?
ガソリンを満タンにすると、車の重量が増えるので、ガソリンは半分ぐらいまでにしておいた方が燃費がよくなるという考えがあります。
実際フォルクスワーゲン車などでは、取扱説明書に「市街地走行には、タンクの1/2から3/4量の給油で十分」と説明されているそうですね。
感覚的には良くわかりますが、実際にはどうなのでしょうね?ガソリンの重さは1リッターで約750gと言われていますので、車のガソリンの容量が50リットルタンクだったとして、満タンとタンク半分のときのガソリンの重さの違いは、19kg弱になります。
この重量が燃費に与える影響は、2000ccクラスの車だと1%未満なので、1000km走っても1リッターも変わらない程度にしかなりません。
確かにガソリンの量を減らせば燃費は良くなりますが、ガソリンを半分くらいずつしか入れない場合のデメリットは無いのでしょうか?
ガソリンを半分程度までしか入れない場合に懸念されること
ガソリンを半分くらいまでしか入れない場合に懸念サれることとして、常にガソリンの残量が少ないと、タンクが結露してしまう可能性があります。
ガソリンタンクが結露して水分がたまると、タンクが錆びたり水分でエンジンが不調になる可能性があります。
カーショップでエンジンオイルの交換などを行った時、「ガソリンの水抜き剤を入れませんか」と聞かれたことありませんか?
確かにこういった現象が起こることもあります。
特に年式の古い車だと気をつけたほうがいいかも知れませんね。
しかし最近の車では、燃料タンクは樹脂製が主流なので錆びる心配はありませんし、僅かな水分でエンジンが不調になることもありません。
ただ、燃料ポンプはタンクの中でガソリンに浸されていることで、冷却・潤滑されている構造になっていますので、常にガソリンが少ない状態では燃料ポンプの痛みが早くなるという可能性はあります。
燃料ポンプの寿命のためには、ガソリンが少ない状態を続けない方がですね。
またガソリンが少ない状態、それもガス欠に近い状態になると、坂道などでガス欠気味になると、燃料ポンプが空気を吸って空回りすることがあります。
そうすると、一気に燃料ポンプの寿命を縮めることになるので、ガス欠近くなるまでガソリンを入れないという状態にはしない方がいいですね。
季節によってガソリンの成分が異なります
知っている人は知っているでしょうが、あまり知られていないのが、ガソリンは夏と冬で仕様が違うということです。
夏用のガソリンは、高温時の揮発性を低めて「ベーパーロック」の発生を抑えてあり、冬用のガソリンは低温時の揮発性を高めてエンジン始動性を高めてあるにおです。
また、ガソリンを満タンにしたままで、ほとんで使わないでいると、ガソリンの成分が成分が酸化したり、変質したり、揮発成分が抜けて劣化してきます。
目安としては、ガソリンは半年以内に使い切ることですね。
ということで、車の使用頻度が低い人は、必要な都度にガソリンを入れたほうがいいと思います。
一方、日常的に車を使用しているなら、ガソリンの給油は常に満タンにした方が、ガソリンの給油回数も少なくてすむので、効率的です。
万一の災害に備えるなら満タン給油がオススメ
そして最後に私の経験からは、「ガソリンは常に満タン給油」をオススメします。
それは忘れもしない2011年の東日本大震災の時の経験からです。
東日本大震災が発生した後、ガソンリンが不足して、どこのガソリンスタンドも長蛇の列、更に1回の給油量も20リットルまでなどの制限がなされていたのを覚えていませんか。
当時私は車で通勤していたので、車が動かなくなると大変でした。
しかし、ガソリンを入れたいと思っても、どこのガソリンスタンドでも長蛇の列ができていました。
その長蛇の列に並んでいても、自分の番が来る前に、ガソリンが品切れとなって給油してもらえなかったこともあります。
こういった経験から、私は今では、ガソリンは半分程度になったら常に満タン給油する事にしています。
今後も、いつ、どこで何が発生するかわからないので、常に万一に備えておきたいと思っています。(^_^)