骨粗しょう症は予防が大切
あなたの骨は元気ですか?
寒くなると骨折しやすくなるという話を聞いたことはありませんか?
骨粗しょう症の人は、日本で何人くらいいると思いますか?
何と約1,000万人もいるそうです。
約10人に1人弱ですね。
骨粗しょう症は、痛みなどの自覚症状がないため、知らないうちに進行してしまう病気です。
気がついたときには骨がスカスカになっているという、恐ろしい病気です。
骨折したとき、病院で検査を受けて自分が骨粗しょう症であるということに気がつくというケースが増えています。
骨粗しょう症になってしまうと、軽度の骨折であってもその後寝たきりになってしまうということもあるので、骨粗しょう症にならないように予防することが大切です。
骨粗しょう症チェック
あなたの骨は大丈夫ですか?
骨粗しょう症のチェックをしてみましょう。
☑腰痛持ちである
☑疲れやすく動きたくなくなる
☑食べ物の好き嫌いが多く偏食がちである
☑筋肉は少ない方だと思う
☑運動する習慣がない
☑あまり外出しない
☑背中が曲がってきて身長が低くなった
上記のチェックに当てはまる項目がいくつありましたか?
3つ以上当てはまる項目がある場合は、保健所などで検診を受けてみましょうね。
骨は生まれ変わっている
人間の骨は一度出来上がると、その後変わらないように思われがちですが、そうではありません。
骨も皮膚などと同じ様に新陳代謝していて、古いものから新しいものへと生まれ変わっています。
骨の新陳代謝が活発なのは20歳頃までで、40歳頃からは減少してきますので、骨粗しょう症の予防を心がけるのは早いうち、若いうちから開始したほうが効果的です。
健康な骨は、骨を壊す働きの骨吸収と、骨を作る働きの骨形成のバランスが取れています。
ところが骨粗しょう症になるとこのバランスが崩れて、骨吸収が骨形成を上回って、骨がスカスカになっていくのです。
骨がスカスカになり、背骨が体の重みで押しつぶされると圧迫骨折になります。
くしゃみをシた時に肋骨が折れてしまったという話を聞いたことありませんか?
これも骨粗しょう症で骨が脆くなっていると、くしゃみで肋骨が折れてしまうのです。
骨粗しょう症の予防は栄養素の取得と運動から始めましょう
骨粗しょう症の予防としては、骨形成に重要なカルシウムとビタミンDを意識的に摂取することです。
カルシウムは日本人が必要量を摂取できていない栄養素の一つですので、カルシウムを多く含む牛乳や大豆製品、小魚などを食べましょう。
そしてカルシウムを体内に吸収するのに欠かせないのが、ビタミンDです。
腸でカルシウムを吸収するにはビタミンDが必要なのです。
ビタミンDはイワシの丸干しやしいたけ、キクラゲに含まれていますので、これらの食品を意識的に増やしましょう。
またビタミンDは食べ物から摂取するだけでなく、紫外線を浴びると皮膚で合成されます。
ビタミンDを作り出すためにも運動、それも屋外での運動がオススメです。
運動といっても過激なスポーツをする必要はなく、1日30分程度、日光を浴びながら歩くだけでもいいのです。
日光を浴びての運動は、ビタミンDを作り出すだけでなく、骨特に足の骨に刺激を与えて骨形成を促す効果もありますので、一石二鳥です。
骨粗しょう症の予防として、カルシウムとビタミンDの摂取、それと屋外での運動を心掛けましょうね。