お茶のビタミンCは水出し緑茶の方が多く含まれる
体の健康に欠かせないビタミンCですが、ビタミンCというとレモンを思い浮かべるように「すっぱい」というイメージがりますよね。
ビタミンCは、科学的には「アスコルピン酸」という名前だそうですね。
名前に「酸」がついているので、酸っぱい味がするというのは、その通りだと思いますが、レモンの酸っぱさがビタミンCという訳ではありません。
「アスコルピン酸」の本来の味は、酢を少し甘くした様な味です。
では、レモンの酸っぱい味は何?????
実はレモンの酸っぱさは、ビタミンCでは無くてクエン酸の味がしているからなのです。
今まで「レモンの酸っぱさ=ビタミンC」と思っていましたが、これからは「レモンの酸っぱさ=クエン酸」に改めようと思います。
そう言われれば、ビタミンCが豊富な野菜、ブロッコリー、芽キャベツ、菜の花などは特に酸っぱくないですよね。
ま~これは、カリウムなどの成分によってビタミンCが中和されているということもるのですが。。。。。
それにしても、ビタミンCがレモン程酸っぱければ、酸っぱい筈ですよね。
ビタミンCの含有量でいうと、お茶、その中でも煎茶は100g当りレモンの3倍あるのですが、お茶も酸っぱくないですよね。
お茶は、ビタミンCを摂取するという点でも優れた飲み物です。
というのも、ビタミンCは熱や酸素に弱く、野菜を料理するときにビタミンCが失われるのに対し、お茶の場合は、エピガロカテキンガレードというタンニンの一種によってビタミンCの分解が抑制されるからです。
エピガロカテキンガレードは、渋みのもとになっているのですが、抗癌作用や血中のコレステロール値を低下させる作用もある優れものです。
ビタミンCを摂取するという観点からすると、お茶は熱いお茶よりも、水出しのお茶で飲んだ方がいいですね。
お茶の味の点からすると、お茶にはテアニンという甘み・うまみ成分と、タンニンという苦味・渋み成分が含まれています。
お茶を水出しする場合には、甘み・うまみ成分であるテアニンは、時間をかければお湯で入れたのと同じ程度抽出できます。
一方、苦味・渋み成分のタンニンは、水出しではほとんど抽出されません。
水出し用の緑茶は、水でもテアニン成分が出やすいように、お茶っ葉の蒸す時間を長くしています。
こうすることで、水出し用のお茶は、水でも1時間ほどでおいしく飲めるのです。
水出しのお茶の方が、渋みがなくておいしく飲める上に、お湯を加えていないので、ビタミンCも多く残っているのです。
好き嫌いがあるとは思いますが、これからは水出しのお茶も飲むようにしていこうかなと思います~。
でもやっぱり冬は温かいお茶がいいですね。(^_^)